バイクに乗っていると年に何回かは訪れるであろう押しがけについて。

 

なぜセルでは延々とキュルルルとセルモータの音しかせず、エンジンがかかりそうな雰囲気のボッボッボッと、いう排気音すら聞こえない時があるのに、押しがけをすると体力はかなり消費しますが、バイクは元気良さそうにエンジンがかかる事が多いのか?

その疑問について今回は考えたいと思います。

なぜセルではかからないのに、押しがけだとかかるの?

今乗っているバイクはKawasakiのバリオスⅡという、生産の終了した旧車となりつつある車体です。

こいつが一度ヘソを曲げるとエンジンがなかなか、かからなくなる曲者で、よく押しがけをする事になります。

冬や、急いでいる時なんかはかなり焦らされる、セルでのエンジンのかからない時、そんな時にキックの付いていないうちのバリオスみたいな中型以上のバイクなどは押しがけをすることになります。

今までエンジンがかからない時は押しがけをしたらかかるものだと思っていて、あまり疑問に思って無かったんですが、今日いつものように椎名林檎をバリオスの排気音で搔き消しながら熱唱していたんですが、その合間に立ち寄ったガソリンスタンドでガソリンを入れてさぁ、出よう!と思っていたらキュルルル…

ん?

キュルルル…

かからん…なんでやねん!今さっきまで調子よく走ってたやんけ!

と、思わず心の中で叫んでしまい、後ろに並んでいたベルファイアの兄ちゃんに給油終わってるのにいつまで停まってんねんと、怪訝な目で見られていたので、そそくさと小走りに押しがけを試みたところ、さっきまでかかる気配もなかったのに、何事もなかったかのように元気よく鳴り響く排気音。

なんとか、因縁をつけられる前に事なきを得ましたが、なぜセルではかかる気配すらなかったのに、押しがけでは一発でかかったのか?

一度気になりだすと止まりません。

考えられる事

早速考えられる可能性と、理由を書いていきます。

セルでかかりにくいのはなぜ?

セルでの始動では、回転数が低く、うまくエンジンに点火出来ないと、バッテリーの電圧が下がり回転数が落ち、しかもセルモータの方にほとんど電力を食われるので、プラグの方にまで十分な電力が供給されず不完全燃焼を起こし、プラグがカブる(ガソリンが燃焼されないので、そのままスパークプラグにかかり、ガソリンでプラグが濡れてしまう事)

その状態でさらにセルを回し続ける事により、さらにプラグがびちゃびちゃになってしまうという悪循環に陥ってしまうため、セルは虚しくキュルルル…と、延々と鳴りつづけることになります。

押しがけでは何でかかりやすい?

対して押しがけはどうでしょうか?

原理としてはセルと同じです。人間の力でエンジンをクランキングさせるか、セルモータでクランキングさせるかの違いです。

しかし、この2つには大きな違いがあります。

それは、電力です。

上記のしたように、セルだと回せば回すほど、かかりにくくなりますが、押しがけだとセルモータに使う電力が、プラグの方に流れるので強い火花を飛ばす事ができ、かかりやすくなるのと、押しがけをする時は基本ローギアなので、セルで回す時より断然多くの回数クランキングすることができるので、点火できるチャンスも増え、さらに電圧も下がる事が無いので、常に強いプラグからの点火と、セルより高い回転数でクランキングできることにより、結果的にセルよりかかりやすくなるのではないかと思います。

まとめ

  • セルと押しがけの違いはバッテリーでエンジンを回すか、人力で回すかの違い。
  • セルは回せば回すほどかかりにくくなる。
  • 押しがけはセルのデメリットがまったく無く、体力と引き換えに高い点火性能を発揮するので、結果的にセルよりかかりやすくなる。
  • 椎名林檎を熱唱しているとエンジンが掛かり辛くなる

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。